アクアマーレ/観音崎

連れがアクアパッツァに行った際に横須賀美術館の招待券をもらえたとのことで、せっかくだから系列の当店に行ってみるかということに。当日午前に思い立って電話したら「テラス席のみあいています」とのこと。
 そしたらなんと、芝生広場を使って何かイベントをやるとな。
 場所取りがチラホラ始まってる。まさかこんな日にテラス席を予約できるとはついていますね。
 という企画展をやっていたのですが、これが中々楽しかった。
 怖い対象であるはずなのに、どことなくひょうきんな絵が多い。
幼児の首を刈り取って最高のドヤ顔である。
 建物も空間も今風なカンジで、リゾート感あふれる素敵な美術館です。
 レストランに突入。予約で満席との掲示アリ。危なかった。広尾本店と異なり非常にカジュアルな雰囲気。半そで半ズボンOK。
 岩ガキ。あさつきとレモン、オリーブオイルだけでシンプルに。しかし非常に美味しい。食欲がそそられる。前菜として最適。
 パンは普通。チーズを焼いたやつみたいなのはチーズ味が薄く感じました。
 バーニャカウダ。ソースは広尾本店に近いと感じましたが、野菜は全くの別物。三浦野菜と猛プッシュしていましたが大したことはありません。
 こちらも地場のアジをマリネ。見た目は素晴らしいのですが特に美味しくはない。塩とオリーブオイルだけの単純な調理だからこそ素材の良し悪しが際立つのですが、地元で採れたからといって新鮮で美味しいとは限らないことを悟りました。
 ズッパディペッシェ。イタリア風ブイヤベースですね。東京湾で揚がったイセエビ、ワタリガニ、キンメダイ、タコ、イカ、アサリ、アナゴなどの魚介類オールスターズ。どう考えても旨い!満点です。6,000円近くする皿なのでオーダーするのにビビってしまいますが、これは絶対に注文すべき!
 ところで映像のイベントは心の底からつまらないものでした。スウェーデンの画家の絵を無理やりアニメーションに起こしただかなんだかで、ストーリーがなさすぎ。絵が動いてるだけです。まあ、美術館のイベントなんだからそれぐらいシュールなほうが良いのでしょう。
ズッパの残りでリゾットを作ってもらう。こらまた魚介が米にしっかりと溶け込んで最後の一滴まで美味しく頂けました。

横須賀の僻地にしてはふたりで10,000円を余裕で超えてくるので高級店という分類でしょう。コースもあるし、アラカルトで自由に注文するのもOK。ただ、車で来るのが前提なので、ワインを飲むことができないのが残念。アルコール成分を一瞬で分解するクスリみたいなのを誰か早く開発してください。



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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。