コンヴィーヴィオ/新宿三丁目

新宿には飲食店が星の数ほどありますが、イケてるレストランはほとんどないと思います。個人的に品川と共にグルメ不毛の地。渋谷は良い店がたくさんあるのに、なんででしょうね?

なので、いつも新宿近辺を訪れる際には食事に苦労します。当店は食べログでそこそこ評判良かったから、まあ行ってみるかという低いテンションのままの突入。
 左からくるみとレーズン、フォカッチャ、なんでもないパン。くるみとレーズンは具の量がたっぷり入っていてとても美味しかった。フォカッチャは油まみれでいまいち。なんでもないパンは印象なし。
 イカをぐちゃぐちゃしたやつ。黒い色はイカスミ?でもこのプレゼンテーションはナリサワを想起させるのでイエローカード。
 前菜盛り合わせ。12時から時計回りでフォアグラ、カブ生ハム、トウモロコシクッキーいちぢく、ホタテ、ピザ、中央はカツオです。それぞれ美味しいのですが、印象に残らない。あと、この盛り方はおや?と思って色々と調べると、なんとこちらのシェフはビオディナミコ出身でした。料理のクセって出るもんですね。
 自家製のトリポリーニ(幅が超広いパスタ)。茹で加減が抜群で素晴らしい。ただソースにパンチがない。麺の美味しさが非常に際立つ一品。
 ペンネッテ(ちっこいペンネ)。ソースはトリッパなんですが、こちらもパンチが無い。ペンネッテ自体が別に普通で、ソースもイマイチなので全然美味しくなかったです。
 なぜか突然30分も待って出てきたのがこれ。何がしたいんだこれ意味わからん。
 マッシュルームを鶏肉に詰めて焼いたやつ。鶏肉がとても柔らかく、ポーションもあって良かったです。大麦に適度な歯ごたえが残されていてとても良い。こちらのシェフは歯ごたえの達人なのかもしれない。
 ドルチェは落花生のアイスにカキのソース。私はカキがあまり好きじゃないので評価対象から外します。
小菓子は特に印象なし。

全般的に美味しいし値段も高くないので、良いお店だと思います。ただ、印象という意味ではあんまりなので、ミシュランの星ゲットーはまだまだ遠いかも。

シェフが名刺を持ってご挨拶に来てくださったのですが、とても若くて驚きました。こんだけ若けりゃまだまだイケますな。5年後10年後が楽しみです。



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十年近く愛読している本です。ホームパーティがあれば常にこの本に立ち返る。前菜からドルチェまで最大公約数的な技術が網羅されており、これをなぞれば体面は保てます。