哲庵/麻布十番

麻布幸村のすぐ近く。カウンター4席テーブル4席というマイクロ和食屋です。ご主人さんおひとりで切り盛り。ミシュラン一ツ星。
 エビと冬瓜のあんかけ。何の驚きも無い。
 イカ、カレイ、イサキ。カレイに歯ごたえがあって良かったです。
おかひじき、とうもろこし、オクラの天ぷら。まずくはないんだけど、うーん。
ハマグリとアワビ。ご主人がアワビの切れ端をツマミ食いしてて複雑な気持ちになりました。信頼するから味見しなくてその分食べさせて。
ハモしゃぶ。
大きくカットしたハモを15秒ほどダシに潜らせて、
ジュレ状のタレで食べる。こちらも悪くはないのですが、良くもない。
鮎。焼いた後に蒸らしていましたが、蒸らす必要は無いと思います。火で炙ってザクザク食べるほうが雰囲気あって良いと思うんだけどな。
キュウリは新鮮。
土鍋で炊いた白米も、まずくはないのだけれども工夫もない。
デザートはメロンにマンゴー、抹茶アイス。抹茶アイスは食感がもっちりとしていてお餅のよう。唯一印象に残ったお皿です。マンゴーとメロンは大したことない。というか
お中元にメロンを頂き、
毎朝食べまくっているので、メロンには若干うるさいのだよ。

というわけで、全然ダメなお店でした。地味。工夫がない。家庭料理の延長です。まあ、和食の割にそんな高くないからまあ良しとしましょうか。でもミシュラン星付きは全然違うと思う。あとご主人が味見と称して結構パクついてくるので、カウンターで食べると色々気になってしまう。

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